ペットのノミダニ対策に!カタンドッグメタルの予防効果について解説!

アウトドアが気持ちのいい季節。愛犬とお出かけする機会も多くなるのではないでしょうか。
愛犬と一緒でなくても、飼い主のお出かけや旅行など愛犬をペットホテルに預ける機会もあることでしょう。
そこで必須になるのが「ノミダニ対策」。愛犬の健康維持のためにも予防は大切ですね。

これまで滴下型のフロントラインを使ってきましたが愛犬も高齢となり、なるべく身体への負担の少ない予防方法を探していたところ、カタンドッグメタルを知り、試してみることにしました。

そこでこの機会に、これまで使ってきたフロントラインはどのような内容で効果を発現しているのか、また新たな予防対策として選択したカタンドッグメタルについてまとめてみました。

「フロントラインにはどんな成分が入っているの?」
「そもそも犬にとって安全なものなの?」
「代替えのカタンドッグメタルってどんなもの?」

ぜひあなたの愛犬が健康でいるための選択肢を犬の腸活アカデミーで増やしてみてくださいね!

目次

ノミ・ダニの生態を解説!

ノミの生態

・日本では約80種類のノミが存在
大きさは約1.5〜3mmで、高さ約30センチのジャンプ力で犬や猫に寄生します。
30cmのジャンプ力を人間で例えると300m跳びになるわけで、そう思うとすごい高さですよね!

気温や室温が13℃以上で活発になり、気温18℃〜27℃、湿度75℃〜85℃の環境条件が揃うと驚異的なスピードで繁殖します。
そのため特に春から秋にかけての対策が必要になるわけです。


・冬はどうしているのか?
ノミは冬になっても死にません。

気温の低下と乾燥で活動力が低下している状態で生きています。
カーペットやソファ、クッション、ベッド、犬の寝床など卵やサナギの状態で生息してるため、冬とはいえ、温かい家の中はノミにとって越冬しやすい環境といえます。


・予防をしていても一過性につくことも
予防をしていても「草むらに入った」「他の動物からもらった」などで一活性につくこともあります。
うっかり予防期限を過ぎていた、、、ということもあります。
体をよく掻く、前歯で体を細かく噛む仕草が目立つと感じた時は、体にノミがいないか、小さな黒い粒があるかどうか(ノミの糞)などチェックしましょう。

ちなみにノミの糞かゴミかは簡単に見分けることができます。
濡れたティッシュに黒い粒をおき、赤く滲んだらノミの糞です。

とにかくノミは痒いです。
人に寄生はしませんが、一過性に咬まれることはあります。
蚊の痒みは数時間で治りますが、ノミの痒さは1シーズン続きます。それくらい痒いです。


ダニの生態
・日本に生息するマダニは約10種類以上
犬のダニ対策は主にマダニで、公園や河川、草むらなどあらゆる環境に生息しており、犬猫だけでなく人間も咬まれます。
いつもと違う散歩ルートを通った、キャンプや旅行に出かけたなどの際にはダニがついていないか確認しましょう。
犬や猫の場合目や口の周り、耳、胸、内股やお尻まわりなど被毛の少ない部分は咬まれやすいのでチェックしましょう。

吸血前のマダニは約3mmで小さいですが、吸血し満腹になると1cm〜2cmほどになるため、吸血により貧血や皮膚炎になることもありますが、マダニの怖さは病原体を保有するダニに咬まれる人獣共通感染症を媒介することにあります。

バベシア症
バベシア原虫が犬の赤血球に寄生し、破壊します。
貧血、発熱、食欲不振などの症状が現れ、急性の場合黄疸や衰弱などを起こし死にいたることもあります。


以下は人獣共通感染症です。


ライム病
皮膚症状、神経症状、発熱、食欲不振などがみられます。

日本紅斑熱
発熱や全身の発疹を起こし、場合により死亡することもあります。

SFTS(重症熱性血小板減少症症候群)
1〜2週間の潜伏期間があるウィルスによる感染症です。
発熱や消化器症状、神経症状があり人間では致死率が10〜30%、犬猫だと約60%の致死率といわれています。


もし愛犬にマダニがいたら
引っ張ってマダニを取ることは絶対にNGです!
通常マダニは皮膚の奥まで咬みつきガッチリ固定するため数日はとれません。無理に引っ張るなどして取るとマダニの口器が皮膚に食い込んだまま残ることになりますので、かかりつけの獣医さんにみてもらいましょう。

応急処置として消毒用アルコールや酢を使った方法もあります。
消毒用アルコールをコットンに浸し、マダニの上にそっと押しつけしばらくするとダニが外れます。酢も同様にコットンに浸して行います。100%成功するかはわかりませんが、もしもの時は試してみてください。

フロントラインの2大成分!

次にフロントラインの成分についてお伝えします。

成分その1「フィプロニル」Fipronil

フェニルピラゾール系殺虫剤
害虫から作物を守るために使われている農薬の一種。
表面に付着するものではなく浸透性が高いため浸透性農薬ともいわれています。従来EUではヒマワリやトウモロコシ種のコーティングや温室栽培に使用していましたが、ミツバチの大量死がその要因であるとしてフランスはこれを禁止。2017年にはEU全体で使用が禁止となりました。
日本ではコメ、キャベツ、トウモロコシなどに使用が許可されていますが、非常に厳しく制限されています。

・GABAの作用を遮断
フィプロニルは神経伝達物質であるGABAの作用を阻害し、神経伝達を遮断することで広範囲の昆虫に対して効果を得ることができます。
例えば、フィプロニル入りの餌を食べたゴキブリが巣に帰り、その個体の死骸や糞を食べることで集団にその効果を拡散させることができるわけです。
フィプロニルの経口摂取のLD50(半数致死量)※1はラットで92mg/kg、マウスで49mg/kgですが、ウサギやエキゾチックアニマルには呼吸困難や死亡の危険性があるとして使用禁忌です。

・フィプロニルを含有する製品
水稲、園芸など:プリンス
シロアリ:アジェンダ
ゴキブリ:コンバット
ペット用ノミダニ駆除剤:フロントライン(EUでは入手不可)

※1LD50(半数致死量):急性毒性の指標。投与した動物の半数が死亡する用量。

成分その2「メトプレン」Methoprene

・孵化や再寄生を防ぐ昆虫成長抑制剤。
肉、牛乳、米、小麦などの害虫駆除農薬としても使用されています。
名の通り成長を阻害するので、卵の孵化、サナギから成虫になるのを防ぎます

犬や猫などの哺乳類が(人間を含め)経口摂取した場合、尿や便から排出されますが、急性毒性として犬で5〜10g/kgの高用量で嘔吐や散瞳、痙攣、異常行動が発現するといわれています。

メトプレンもフィプロニルも農薬の一種には変わらないので、皮膚に何らかの異常がみられたり、敏感な子は合わない場合もありますので、異常が見られた場合は中止し獣医師に相談することをおすすめします。
栄養学的には解毒の必要性も上がるので、肝負担にも配慮したいところです。

つまり、フロントラインはフィプロニルとメトプレンの成分により
成虫が死ぬ→駆除
成長を止める→孵化抑制

を利用した製品ということですね。

カタンドッグメタルの予防効果

今回フロントラインの代替えとして購入したカタンドッグメタル。2.5cmほどの大きさです。

スペイン・マドリッド大学獣医学部の動物病理学部ジョー・アルベルト・ロドリゲス教授が1998年から取り組んだプロジェクトで、犬猫に寄生するノミ・ダニ予防に有効であることが証明され商品化に至ったのだとか。

地球の磁場を利用し、首にカタンドッグメタルをぶら下げて揺れることで微弱な電磁波を発生させ磁界をつくり予防効果があるというものです。

使用方法は簡単
メタル装着の前にノミ・ダニがいないかを確認し、いる場合は必ず駆除をしてから装着します。その後、カタンドッグメタルを首輪やチェーンを利用して犬猫の首につけるだけです。
装着した後はシャンプーやレントゲン撮影に至るまでメタルを外さず、常に装着しておくことが必要です。
なぜなら、メタルを首につけた日から7〜20日間で順応し始めるので、一旦外すと再び順応するまで7〜20日間必要になるためです。

効果が発生するメカニズム
カタンドッグメタルは地球の磁場を利用して非常に微弱な電磁波を発生させます。
電磁波の発生は装着した犬猫のメタルが揺れること、レンツの法則※2 によって発生する渦電流によるもので、共鳴器として機能し電磁波を発生させ、その電磁波を広げて犬猫に磁界を作ります。

※2レンツの法則:誘導電流は次回の変化を打ち消す方向に流れる(追いかけると離れ、離れると追いかけてくるイメージですね、めんどくさい男女関係に似ています)

カタンドッグメタルの特徴
・直径2.5cmで小さく軽量
・犬猫、体重や大きさに関係なく使用できる
・耐水性があるので、水遊びやシャンプー時も装着可能
・農薬など有害成分はなし
・無臭
・現時点において副作用はなし
・装着後連続して2年間使用可能



装着の注意点
・スポットタイプの駆除薬やハーブオイルなど併用する場合、被毛がベタついている状態では磁界が形成しにくく、順応しないことがある。
・歩行時にメタルが自由に揺れることが重要。メタルが揺れることでより多くの磁界の発生が期待できる。
・カタンドッグメタルと迷子札を重ねて装着しないようにする装着する場合は間隔をあけるか、高さを調節します。
・被毛の長い犬種の場合、メタルが被毛に埋もれていないか注意する。
・2年間、間隔を空けずに連続して使用する。

使用期間と効果
1枚のカタンドッグメタルの使用期間は2年間です。
ノミ・ダニ予防について95%の効果が報告※3。(※3カタンドッグ公式ホームページより引用)



装着する上でのルールはいくつかありますが、それを守れば2年間持続する効果はコスパもよいのではないでしょうか。
高齢のペット、皮膚へのダメージを抑えたい、農薬や添加物を抑えたい飼い主さんには選択肢の1つになるでしょう。


まとめ

・春から夏にかけてノミ・ダニの発生や活動が活発になるが、冬場でも室内環境を考慮すると予防対策は年間通して必要
・フロントラインは農薬の一種であるフィプロニルとメトプレンの成分により、駆除と孵化抑制を利用した製品
・カタンドッグメタルは磁界を発生させることでノミ・ダニ予防効果が期待される。正しく装着することで効果は2年。


ノミダニ予防には他にもさまざまありますが、今回はフロントライン製品とカタンドッグメタルについてお伝えしました。
大切なペットにとって何がベストなのか。ぜひ健康の選択肢を増やしてくださいね!

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この記事を書いた人

伊藤きみこのアバター 伊藤きみこ 犬の腸活アカデミー主宰

愛犬を3年先もハグする未来ををモットーに活動しています

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