エプソムソルトは犬にも使えた!マグネシウム摂取に効果的な理由を徹底解説!

マグネシウムは生体において約600種以上の酵素の働きに関わりのあるとても重要なミネラルです。
人の場合、マグネシウムは食べ物から補う方法と入浴時にエプソムソルトを使い吸収を促すことがあります。
犬にも必要なマグネシウム。
人と同じようにエプソムソルトが使えるのかどうかまとめてみました。

目次

エプソムソルトとは

エプソムソルトは何でしょうか?
ソルト、塩?というイメージがあるかもしれませんがエプソムソルトは塩ではありません。
エプソム塩ともいわれ、マグネシウムと硫酸の結晶で「硫酸マグネシウム」という物質です。
皮膚の状態を健康に保ったり、緊張した筋肉を緩めたり、ミネラルバランスを調整したりとさまざまな目的で使用されています。

マグネシウムとは

マグネシウムはミネラルのひとつです。
私たちの身近な食品で例えると豆腐がありますが、豆腐を作る際の「にがり」に食品添加物として含まれています。

体内では骨や細胞内、血液中など全身に存在しますが、最も重要なのはエネルギー代謝の酵素反応に関わっている点です。
食べ物を食べたらそのままエネルギーになるわけではなく、体内で利用するためにATPがつくられます。(エネルギー通貨のようなもの)
分解や合成を繰り返してたくさんの反応を経てATPがつくられますが、これらの反応を進めるためには酵素の作用が必要不可欠。
マグネシウムはこれら酵素の中でも代謝反応を進める重要なミネラルです。

例えば、糖のエネルギー代謝における解糖系ではファーストステップである1分子のグルコースからグルコース-6-リン酸にリン酸化する反応にもマグネシウムが必要です。
つまり、マグネシウムが不足するとまずはじめの段階で反応が進まなくなり、結果ATP(エネルギー)がつくられなくなります。

ほかにも
マグネシウムには神経伝達や筋肉の収縮、ホルモンの分泌の関わりに加えて過剰なカルシウムが細胞に流入して細胞が傷つくことを抑える働きもあります。

通常栄養基準が満たされたフードを食べている場合、欠乏することは稀ですが、何らかの消化器疾患などでマグネシウムの吸収に問題がある場合や、利尿剤の長期使用などで尿中の排泄が増加しているような場合にはマグネシウムが欠乏する可能性があります。

犬の場合、マグネシウムが欠乏すると体力低下、食欲不振、筋肉の弱化、血管の石灰化など招くという研究論文もあります。
Mg 欠乏 とCaとPと の関係 については犬40),モ ルモ ッ ト13,32)ラッ ト13,14)およびマ ウス16)等について, 高Ca食 は高P食 と共にMg欠 乏症状を悪化さ せると報告されている。Jpn. J. Oral Biol. , 24: 146-168, 1982.

では、要求量はどうなのでしょうか?
実際のところ、犬のマグネシウム摂取に関してNRC飼養基準でもAAFCOにおいても下限量の設定はあるものの、上限量の設定はありません。

また、マグネシウムが多く含まれる食材には何があるのでしょうか。
いずれも可食部100gあたりとして、切り干し大根170mg、大葉70mg、オクラ51mg、のり1300mg、納豆100mg、オートミール100mg、スピルリナ291mgなど海藻類、種実類、豆類に多く含まれています。
タンパク源が期待される食材においては、カツオ42mg、アジ44mg、イワシ34mg、しらす130mg、鶏肉25mg、豚肉23mgがマグネシウム摂取に期待される食材といえます。

愛犬版エプソムソルトの使い方

ミネラルはビタミンとは違い、吸収率はあまりよくありません。
つまり腸からの吸収が難しい栄養素です。

腸内環境が乱れている時はミネラル代謝が低下しますし、招いたミネラル不足はさらに腸内環境を悪化させます。
ですが、マグネシウムは経皮吸収が可能なので入浴に利用することで吸収を補うことができます。

エプソムソルト販売元であるシークリスタル公式ホームページによると、「ペットにもご使用いただけます」との提示がありました。

「ペットが皮膚をかゆがっていましたが、エプソムソルト入浴をしたら痒がらなくなりました!」
「犬が足の指の間に炎症を起こしてしまって、ずっと足を舐めたり噛んだりしていましたが、エプソムソルトで足湯をしたら、良くなって、足を舐めたり噛んだりしなくなりました。よかったです」

など感想が掲載されています。

シークリスタルスエプソムソルト公式HP


愛犬版エプソムソルトの入浴方法

①まず愛犬のサイズに合ったバスタブやタライを準備します。
②お湯1ℓに対してエプソムソルト1gを目安に溶かします。
③この時お湯の温度は40℃前後にしましょう。
④愛犬をバスタブに入れます。
⑤入浴時間は慣れない初めは5分程度から始める

慣れてきたら少しづつ時間を伸ばし、最終20分程度の入浴で様子を見てみましょう。

まとめ

・マグネシウムは生体にとって重要なミネラルのため過不足なく摂取することが望ましい
・腸内環境によってマグネシウムの吸収率は変化する
・マグネシウムは経皮吸収できる
・エプソムソルトは犬にもマグネシウム吸収のサポートとして使える

以上です。
エプソムソルトは香りを楽しむこともできますが、愛犬に使う場合は無香タイプをおすすめします。

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この記事を書いた人

伊藤きみこのアバター 伊藤きみこ 犬の腸活アカデミー主宰

愛犬を3年先もハグする未来ををモットーに活動しています

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