
「最近ちょっと丸くなってきた?」と感じることはありませんか。
ふわふわした毛に隠れて気づきにくいですが、犬の肥満はとても身近で深刻な健康リスク。放っておくと寿命を縮めてしまうこともあります。
今回は、犬の肥満がどうして起こるのか、そして飼い主さんができる予防とダイエットのポイントをご紹介します。
犬が太るのはどうして?
基本は「摂取カロリー > 消費カロリー」ですが、そこにはいろんな背景があります。
- 食べ過ぎ:おやつのあげすぎや、人の食べ物をついシェアしてしまう。
- 運動不足:都会暮らしや天候の影響で散歩が短くなる。
- 去勢・避妊手術後:ホルモンバランスの変化で基礎代謝が下がり、食欲が増える。
- 犬種の特徴:ラブラドールやビーグルなど、太りやすい体質をもつ犬種もいます。
- 年齢:高齢になると運動量も減り、代謝も落ちてきます。



つまり同じ量を食べても太りやすいタイミングがあるということですね。
肥満が引き起こす病気
肥満は見た目の問題だけではありません。
- 関節炎や椎間板疾患などの運動器トラブル
- 心臓病や呼吸器疾患(特にパグやフレンチブルドッグなど短頭種は要注意)
- 糖尿病(猫ほどではないけれど犬にも増えています)
- 高血圧や免疫力低下
アメリカの調査では、適正体重を保っている犬は肥満犬より平均寿命が約2年長いという結果も。たった数キロの違いが、その子の未来を左右することもあります。



適正体重を保つこと、正しくダイエットすることは愛犬の寿命を長く健康に保つ可能性につながるということですね!
うちの子は大丈夫?セルフチェックの方法
お家でもチェックする方法があります。
ボディコンディションスコア(BCS)という方法です。
- 肋骨が軽く触れる、腰にくびれがある → 理想体型
- 肋骨が触りにくい、腰が丸い → 過体重
- 背中もお腹も丸々している → 肥満


毎日なでながらチェックするだけでも十分。「ちょっと増えたかも…?」と気づけることが大切です。
今日からできるごはんの工夫


肥満改善の第一歩は 食事管理。
- カロリーを調整する:今の体重から目標体重を決めます。急に食事量を減らすのは必要な栄養が不足することがありますので気をつけましょう。
- 減量用フードを選ぶ :高たんぱく・低脂肪で、必要な栄養素がバランス良く入ったフードがおすすめ。量を減らすより「適したフードに切り替える」方が安全です。
- おやつの与え方を見直す :おやつは1日の摂取カロリーの10%以内に。ご褒美をどうしてもあげたいときは、普段のフードを少し取り分けて使うのも賢い方法です。
- 食べ方を工夫する:スローフィーダーや知育玩具にフードを入れると、早食い防止&消費カロリーアップになります。



減量をはじめる前は、きちんと獣医師の診察を受けるようにしましょうね!
散歩と遊びで自然に消費カロリーアップ


運動はダイエットに必要不可欠です。
- 毎日の散歩に坂道や階段を取り入れる
- ボール遊びやフリスビーで全身を使う
- 引っ張りっこで筋肉を刺激する
遊びながらできる運動を日常に取り入れてみましょう。



小型犬でも、室内でできる遊びを増やすだけで違います。「一緒に遊ぶ時間」を増やすことが、肥満解消にも絆づくりにもつながります。
続けるための工夫
体重管理は短距離走ではなくマラソンのようなもの。
体重を記録しながら、少しずつ変化を追いかけていくことが大切です。
「動きが軽くなった」「表情が明るくなった」など、小さな変化を愛犬と一緒に喜びましょう。そして、家族みんなでルールを統一することも欠かせません。





急がず、無理をせず、楽しみながら続けることが成功の秘訣ということですね!
まとめ
犬の肥満は、病気を引き寄せ、寿命を縮めてしまう深刻な問題です。ですが、日々のごはんと運動を少し見直すだけで大きく改善できます。「おやつを一つ減らす」「散歩を10分長くする」そんな小さな一歩で、愛犬が長く健康で過ごす未来へとつながります。
愛犬のダイエットのために今日からできることは見つかりましたか?ぜひ楽しみながら始めてみてくださいね。
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